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令和元年水害で医療・介護現場に何が起きたか

本ページでは、令和元年の水害において、医療・介護現場で実際に発生した課題と対応を、現場ヒアリングをもとに整理しています。

被災地で起こった現実(患者・入居者への影響、電気等インフラや食事での影響など)

千曲川(出所 毎日新聞 令和元年10月15日)

令和元年の秋は東日本で水害が相次ぎました。

台風による被害に、心よりお見舞いを申し上げます。

9月の台風15号、10月の19号以降、千葉県、埼玉県、栃木県、福島県、長野県のお客様(防災用品をお納めした病院や介護施設等)約100軒にお見舞いに伺いました。

台風15号で千葉県では大規模な停電が起こり、またその発生・修復状況は一様ではなく、長いところでは10日を超えて停電が続いた施設もありました。

物資の大集積地東京に隣接しており、道路等の電気以外のインフラは概ね無傷で、全国の電力会社から電源車と熟練工を総動員しても、(全国土の広さに比すと限定的な)房総半島の一部の地域の電気を復旧するだけでも、これほどの時間がかかり、とても大変だという事実に愕然とします。

台風19号で40センチ浸水した長野県立リハビリテーションセンターは、1階に設置していた電子カルテ用のサーバーおよび業務用のサーバーが浸水でダウンし、またMRIX線等の医療機器にも甚大な被害が出て、被災1カ月後にやっと外来診察が再開できました。このセンターは千曲川の堤防の決壊地点からは直線距離で2㎞離れており、また緩やかに高度も上がっています。私自身、決壊地点からセンターまで歩いてみて、日常の感覚では浸水の危険性を認識することは困難だと感じました。職員の皆さんも、
「被災当日は、『えっ、なんで水がくるの?』と思っている間にみるみる水位が上がっていった」
とおっしゃってましたが、今回の水害の特徴を象徴している言葉だと感じました。
災害の度に起こる事象はまちまちですが、常に想定していなかったこと必ずが発生するという事実を改めて痛感いたしました。

 佐野市、長野市、郡山市、水戸市では9~11月にボランティア活動に参加して参りました。長野や佐野は被災規模が非常に大きく、人手と重機、軽トラックがまったく足りていませんでした。
本格的な寒さが到来する直前の時期で、一層心が痛みました。

各地の病院や介護施設でお聞きした声、被災時で発生した事象やご対応などを以下に記します。
                           令和元年11月

株式会社ユニソンパートナーズ
 代表取締役   山本 統一

※本ページは、「背景・実証」カテゴリーの一部として、
 
製品説明や導入事例とは別に、実際の記録・検証をもとに構成しています。

診療・患者・入居者への影響
  • 浸水による医療機器・電子機器の被害甚大
  • 停電時は電子カルテも医療機器も使えず影響多大
  • 住民の電話不通で救急車呼べなかった事態も多発
  • 災対病院で急患増えた分 軽度の患者が非災対病院の医療機関にあふれた
  • 退院する予定の患者の自宅が被災して戻れなくなり退院できなくなった
  • 近隣で被害甚大だった病院・施設から患者・入居者を受入れオーバーベッド状態
  • 他施設からの受入をしようにも通信ダウンで行政等からの問い合わせがなかった
  • 患者・入居者の避難・移動が大変だった                    
    -大雨の中数時間かけて避難所にピストン移動                
    -施設内で垂直移動したが、停電中に背負子で運ぶのがとても大変で時間がかかった   
    -避難所には簡易ベッドしかなく、多数の人に褥瘡が生じた
  • 飛来物(建築材、バス停、ソーラーパネル等)による損壊と雨漏りで施設内避難せざるを 得なくなった
  • 台風15号通過後2日ほどは猛暑になったが、空調が使えず対策に苦慮した 
    -小型発電機で扇風機を使用(工事現場用の大きな扇風機を回したケースも)     
    -扇風機も使えずうちわで過ごす                         
    -大量の「冷えピタ」でしのぐ                          
    -通電している関連施設で「アイスノン」を大量に冷やし何度も往復して輸送     
    -少し離れた地域の製氷業者から氷を入手
 
電力停止(主に千葉県)による影響
  • 非常用発電機の電力では病棟の一部しか対応できなかった
  • 電子カルテも医療機器も使えなかった
  •  非常用電源作動させたが、以下のような問題が発生                    
    非常用発電機は、燃料備蓄不足、機械老朽化、オーバーヒート等の事由で、短時間しか(中にはまったく)
     働しなかった施設多数
    ー人工呼吸器、痰の吸引、最低限の照明程度にしか使えなかった
    ー小型発電機ではエレベーター等動かせず
    ー騒音が非常に大きく近隣からクレームが来るのではないかと心配だった 
  • 市から大型の発電機を借り受けることができ、病棟は何とか賄えた
  • 電力会社が優先的に復旧対応してくれて助かった
  • 電源車が来て一旦通電したが、当日中にオーバーヒートで電源車が故障し代替の電源車が来るまで再度1日電気が使えなくなった
  • 被災数日後に九州電力の電源車が来て通電したが、地域の停電が解消しても、東京電力の人出が足りず、電源車から電線への供給源切替が数日できなかった
 
ガス・火力の停止による影響
  • 火力がオール電化で全く使えず
  •  火力は都市ガスでそれ自体は供給が止まることはなかったが、点火・安全システムが電気だったので使えず
  •  点火・安全システムは電気だったが、ガス会社に連絡して配管を厨房に直接供給する形にしてもらったので、火力はすぐに使えるようになった
  •  火力はガスだったので煮炊きはできたが、数日停電だったので厨房は暗く、ファンは回せないのでとても暑く、窓を開放し、ガスもこまめに止めて過熱を避けて何とかしのいだが大変だった
  • 非常用の大型ボンベがあったので助かった
 
断水による影響
  • 停電により、ポンプで浄化槽に揚水できず断水した病院・施設多数 

  ―外水道からホースで水を引く
  ―浄化槽の水を節約して使う
  ―自衛隊・自治体の給水車から給水を受ける

  • 施設内各階に必要な水を毎日職員総出で運んだ
トイレ機能の停止
  • 断水した地域では汲み置きした水で適宜流すなど排水に苦慮
  • 災害用トイレを利用できない患者・入居者には紙おむつを使用したケースも
  • 停電時夜間は転倒の危険があるため使用制限した施設も
食事提供への影響(最重要)

災害時に最も現場負荷が大きかったのは「食事提供」であり、設備・物流・人員のすべてに影響が及びました。

  • 停電で食洗機・殺菌機が使えず食器は手洗いしかできないので、使い捨ての食器やサランラップを使った
  • 停電時夜間は転倒の危険があるため使用制限した施設もl  非常食を1階に備蓄していたが水没して使えなかった
  • 停電等の被災の影響はさほどなかったが、近隣病院からの患者があふれたため食器と食材が足りなくなった
  • 暗く暑い厨房の中では簡単な調理しかできない
  • 停電で配膳車・エレベーターが使えないため料理に制約ができた。また配膳は相当数の職員がリレーで行ったが、各階での配膳等慣れないことを行ったため混乱が生じた
  • 冷凍庫の食品が溶け出し始めたので、それを調理して使った
  • 仕入業者の冷蔵庫・冷凍庫が停電してしまい、その業者からは1週間ほど常温のものしか仕入れられなくなった
  • 仕入業者の通信がダウンしていたので、連絡手段がなくて大変だった
  • 食材の物流がしばらく滞った地域もあった
  • 停電復旧した後、給食委託会社から冷蔵庫・冷凍庫の食料の廃棄依頼があったが、その分の補充にタイムラグが生じた
  • 外部に冷凍庫を借りていたので冷凍食品が溶ける前に運びこんだ
  • 非常食のメニュー・量が乏しかった
  • 主菜ミキサー食の非常食がなくて困った
  • 被災直後は小型発電機の施設内利用優先順位が定まらず、ミキサー食が作れなかった
  • 保健所は災害時の献立を作らせるが、実際に運用するのは無理
  • 食事のおいしさはやはりとても大事
通信障害
  • ダウンしたのはデジタル回線、アナログ回線は無事なケースが多い
  • 一時病院内全回線をデジタル化したが、災害時に不通になる可能性を知り、代表電話と数本はアナログに戻していたので今回の停電時にデジタル回線は使えなかったが、アナログ回線が使えた
  • 通信は復旧後も時折不安定だった
  • グループ法人が所有する衛星電話を貸し出してもらった
  • 施設の電話が通じないので、ケアが必要な場合、家族が施設に来訪して連絡を取るしかなかった
その他
  • 職員の多くは被災者(家屋全壊・半壊、自動車破損、停電)だが、家族を犠牲にしても、患者・入居者のために出勤しなければならない
  • (停電がなかった病院で)自宅が断水・停電している職員に持ち帰り用のおにぎり等を作った
  •  自動ドアが水没で故障したため、3週間経っても開けっ放しで寒い
  • 市や町の役所やその出先が停電、通信ダウン、浸水等により発災直後は機能しなかった
  • 県からは発災三週間後に初めて受入余力打診の連絡があった

本記録から見えること

令和元年の水害では、電力・水・通信といったインフラの停止により、医療・介護現場は想定以上の負荷に
直面しました。

中でも「食事」は、単なる栄養補給ではなく、現場の維持と患者・入居者の安心に直結する重要な要素でした。
災害は想定どおりには起こりません。その中で、確実に機能する備えとは何かを、改めて考える必要があります。

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